2016年6月10日(金) 開演:19時
主催:日本製鉄文化財団
- 創立70年にして清冽な演奏を続ける米国クァルテットの雄、5年ぶりに登場
- メンバーの代替わりを繰り返しながらも、ジュリアード・サウンドというべき清新な響きを継承し、また、妙技ともいえる息の合った演奏を重ねていくこの団体はまさに奇跡です。今回は、古典派のモーツァルトの「不協和音」と、ドビュッシーの唯一にして孤高の名作の弦楽四重奏曲とともに、米国で高く評価される作曲家ワーニックの新作を演奏します。
42シーズン在席した最古参メンバーであるチェロのジョエル・クロスニックが今シーズン限りで勇退を表明。
クロスニックからのメッセージをご紹介します。
私がジュリアード弦楽四重奏団に加わって42年になります。
日本での数々の公演は私たちにとって、常に大きな喜びを与えてくれる宝物です。
北は北海道から南は沖縄まで…さまざまな場所で、私たちの音楽に熱心に耳を傾け、受け止めてくださる日本のお客様たちとの出会いを通して忘れがたい経験を重ねています。
日本の皆様の音楽に対する愛情に感謝を捧げます。
今回の日本公演が私がメンバーとして演奏する最後の機会となりますが、これまでも、これからも私たちと共にある皆様へ、最大の敬意をこめて。
ジョエル・クロスニック(ジュリアード弦楽四重奏団チェロ奏者)
[動画]ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番より
※外部サイトに移動します。
- 出演者
- ジョセフ・リン(Vn),ロナルド・コープス(Vn),ロジャー・タッピング(Va),ジョエル・クロスニック(Vc)
- 曲目
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- モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番ハ長調「不協和音」 KV465
- ワーニック:弦楽四重奏曲第9番(2015)(日本初演)
- ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調Op.10
- 【備考】表示のある曲は試聴できます。詳細はこちら。
- チケット料金(税込)
- S席 7,500円 A席 5,000円 学生A席 2,000円 ペアS席 12,400円
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※乳幼児等未就学のお客様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
※曲目は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
- チケットお取扱い
- 紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
(10時~18時/日・祝休) - チケットお取扱い
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チケットぴあ(Pコード:288-592 セブンイレブン店頭購入方法)
ローソンチケット(Lコード:31793)
- お問合せ
紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
(10時~18時/日・祝休)
- 出演者プロフィール
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ジュリアード弦楽四重奏団 Juilliard String Quartet
1946年創立以来、ジュリアード弦楽四重奏団は、「新しい作品をあたかも定評ある偉大な作品であるかのように演奏し、偉大な作品をあたかも新しい作品であるかのように演奏する」というモットーを具現化してきた。明確なサウンド、作品の構造の明晰な表現、音の美しさ、旋律の純粋さ、そして共通の目的に向かう姿勢は、ベートーヴェン、シューベルト、バルトーク、カーター、ダヴィドフスキー、バビット、ワーニックに至るまで全て時代の作品に一貫して表現されている。
長い歴史の中で500曲以上の作品を演奏し、ジャズ作品を含む60名程のアメリカ人作曲家の初演が含まれる。バルトークの弦楽四重奏曲全6曲をアメリカで初めて演奏。またシェーンベルクの弦楽四重奏曲の斬新な演奏で、再評価を現代に知らしめた。2015年11月にはリチャード・ワーニックの第9番を世界初演、以後各地で演奏を予定している。
100枚以上の録音をリリースしており、バルトーク全集、シェーンベルク全集、ドビュッシーとラヴェルのクァルテット集はグラミー賞を受賞している。バルトークとシェーンベルクの作品集で、National Academy for Recording Artsの Hall of Fameに任命され 1993年にはレコード業界での貢献を讃えられ、ドイツ・レコード批評家賞を受賞した。2011年には、Recording Academyよりグラミー賞の功労賞(Lifetime Achievement Award)を授与された。2014年には、以前に録音したエリオット・カーターの弦楽四重奏曲第1番~第4番に加え、新録音の第5番を収録したアルバムがソニー・クラシカルから発売された。
レジデンスであるジュリアード音楽院では、弦楽および室内楽の教授陣として活躍。様々な卒業生のクァルテット・イン・レジデンス(ブレンターノ、アメリカン、キアラ、エマーソン、上海、セント・ローレンス、東京)らの規範となっていて、常に米国音楽界の先頭に立ち続け、ジュリアード音楽院を牽引して世界に名声を轟かせている。
42シーズン在籍した最古参メンバーであるチェロのジョエル・クロスニックがシーズン終了後に同団から勇退を表明。今回の日本ツアーがラスト・アピアランスとなる。ジュリアード弦楽四重奏団 Juilliard String Quartet
©Simon Powis
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