2019年2月1日(金) 開演:19時
予定枚数終了
主催:日本製鉄文化財団
- 伝統的なことに捉われず、様々な文化的背景に裏打ちされたダイナミックで自由な音楽解釈を持つ,現代最高峰のカルテット
- 現代最高峰のクァルテットとしてアルテミス・カルテットと並び、活動するベルチャ弦楽四重奏団。絶対王者、アルバン・ベルク四重奏団の薫陶を受けた彼らは、名門ロンドンのウィグモアホールのレジデント・カルテットを務め、早くからEMIとの専属契約のもと多くのCDを制作するなど、他の追随を許さない活動を続けています。
2010年の紀尾井ホール公演では、多くの観客や評論家を唸らせた名演が話題となりました。
落ち着いた気品と格調の高さを感じるモーツァルトの「プロシャ王第2番」。ナチスの侵攻により祖国を追われ、その別離を作品に託したバルトークの第6番。激しい感情をむき出しにして劇的な世界を表現したメンデルスゾーンの第6番。いずれも大作曲家たち最晩年の作品を揃えて再び登場します。
- 出演者
- ベルチャ弦楽四重奏団 Belcea Quartet
コリーナ・ベルチャ Corina Belcea, violin
アクセル・シャハー Axel Schacher, violin
クシシュトフ・ホジェルスキー Krzysztof Chorzelski, viola
アントワーヌ・レデルラン Antoine Lederlin, cello - 曲目
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- モーツァルト:弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 KV589「プロシャ王第2番」
- バルトーク:弦楽四重奏曲 第6番 Sz.114
- メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80
- チケット料金(税込)
- S席6,500円 A席4,000円 学生A席2,000円
ペアS席12,000円 友の会ペアS席11,500円 - チケットお取扱い
- 紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
(10時~18時/日・祝休) - チケットお取扱い
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チケットぴあ(Pコード:110-822 セブンイレブン店頭購入方法)
ローソンチケット(Lコード:34154)
- お問合せ
- 紀尾井ホールチケットセンター tel:03-3237-0061(10時~18時/日祝休)
- 出演者プロフィール
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ベルチャ弦楽四重奏団 Belcea Quartet
“この音楽を駆り立てている衝動は、自由への憧れや、自分自身の限界を広げて真実を得ることなど、抑えきれない欲望の中に存在する”。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の録音に際し、そのライナーノーツにベルチャ弦楽四重奏団は自身の音楽哲学をこのように語っている。
伝統的なことに捉われず、様々な文化的背景に裏打ちされたダイナミックで自由な音楽解釈を持つベルチャ弦楽四重奏団は、1994年、ルーマニアのコリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)、ポーランドのクシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)、その他2人の創設者と共に英国王立音楽大学で結成された。このそれぞれ母国が異なる4人のアンサンブルは、歴史あるカルテットのアルバン・ベルク四重奏団やアマデウス四重奏団に師事する。その後、フランスのアクセル・シャハー(ヴァイオリン)とアントワーヌ・レデルラン(チェロ)が加わり、多様な影響を共通の音楽言語へ調和させていった。
この多様性がベルチャ四重奏団の幅広いレパートリーを可能にしており、古典派やロマン派の作品を得意とする一方で、多くの現代作品の世界初演を行っている。これまでに、マーク=アントニー・タネジの《ねじれたバラードとねじれたブルース (Twisted Blues with Twisted Ballad)》(2010)や《挫創 (Contusion)」(2014)のほか、トーマス・ラルヒャーの《明晰夢 (lucid dreams)》(2015)、ペンデレツキの弦楽四重奏曲第4番(2016)などの初演を手掛けており、クラシック音楽における古典派やロマン派の傑出した作品と共に演奏活動を行っている。
この音楽への自由なアプローチは、主要な弦楽四重奏曲のレパートリーを独特でエレガントかつ洗練された解釈に、絶えず繋がっていく。定期的に、ピョートル・アンデルシェフスキ、ティル・フェルナー、ヴァレンティン・エルベン、アントワン・タメスティ等と共演している。
ベルチャ弦楽四重奏団は、ベルリンのピエール・ブーレーズ・ザールの2017/18シーズンにおけるアーティスト・イン・レジデンスとして活躍しており、2010年からはアルテミス弦楽四重奏団と共にウィーン・コンツェルトハウスのレジデンス・アンサンブルを務めている。近年はプロジェクト「ベルチャ・カルテット・トラスト」を立ち上げ、若い弦楽四重奏団に指導を行うほか、時代を牽引する優れた作曲家への委嘱をサポートしている。
EMIレーベルと長きにわたり専属契約を結び、2001年のデビューCD『ドビュッシー、ラヴェル、デュティユー:弦楽四重奏曲集』でグラモフォン賞を受賞。ブリテンとバルトークの弦楽四重奏曲全集のほか、シューベルト、ブラームス、モーツァルト、ドビュッシー、ラヴェル、デュティユーの作品をリリースした。その後も名盤を数々リリースしており、『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集』(2013年、ジグザグ・テリトワール)と『シェーンベルク&ベルク&ヴェーベルン:室内楽曲集』(2015年、アルファ)はエコー・クラシック賞を受賞した。また、『ブラームス:弦楽四重奏曲全集』(2016年、マーキュリー)はディアパゾン・ドール賞を受賞し、各誌で絶賛を博した。
また、2012年5月にウィーン・コンツェルトハウスで開催したベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲演奏会は、フランスのMezzo TVで放送され、DVDとしてリリースされた。日本においても、クラシカ・ジャパンで完全放送され、絶賛を博した。
2017/18シーズンは、ロンドンのウィグモア・ホール、ケルン・フィルハーモニー、アムステルダム・ムジークヘボウ、ソウルのロッテ・ホール、パリ・フィルハーモニー、ベルリンのピエール・ブーレーズ・ザール等に登場する。ベルチャ弦楽四重奏団 Belcea Quartet
(C)Marco Borggreve
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