2019年4月15日(月) 開演:19時
主催:日本製鉄文化財団
後援:ノルウェー大使館
- 正確無比のテクニックとこぼれ落ちる美音、羽ばたく自然な歌。世界のスターダムに一気にのぼり詰めた若きノルウェーの宝石。
- 12歳の若さでヤンソンスに認められ、オスロ・フィルとの舞台を踏んだヴィルデ・フラング。その後、まだあどけない少女の面持ちを残す10代後半でムターに招かれ、そのツアーに同行するなどして世に知られるようになる。2009年3月にソロ・デビュー・アルバムの録音、5月ユロフスキ指揮のロンドン・フィルと共演、また同年9月にはルツェルン音楽祭恒例のデビュー・シリーズにも招かれた。この頃から世界的キャリアを歩み始めた彼女は、2011年に初来日、翌年に再来日を果たしている。そのような中、フラングの活躍が一気に広がるきっかけとなったのが、2012年のクレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞受賞と、その副賞だったルツェルン音楽祭でのハイティンク指揮ウィーン・フィルとの共演である。爾来、2013年からザルツブルク、プロムス、エネスク、プラハの春……と、次々に世界のひのき舞台に招かれるようになった。今では80年代世代のトップ・ヴァイオリニストとして、ブロムシュテット、ハイティンク、イヴァン・フィッシャー、サロネン、パーヴォ・ヤルヴィ、ノット、そしてラトルらと共演を重ねている。高度で安定した技巧やパーフェクトなピッチ、長いリーチを活かした融通自在なボウイング、そして豊かな感情表現と自然な歌を共存させる巧みなバランス感覚など、現在最も注目すべきヴァイオリニストのひとりである。
そして4度目の来日となる今回、ついに紀尾井ホールにデビューする。共演は、2012年頃から日本海外を問わず常に音楽的タッグを組んでいるミハイル・リフィッツ。カラフルで輝かしい音を持つピアニストだ。絶妙に息の合ったふたりの音による対話を存分に味わっていただきたい。
- 出演者
- ヴィルデ・フラング(Vn)、ミハイル・リフィッツ(Pf)
- 曲目
-
- ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78《雨の歌》
- シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 op.70, D895
- バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Sz.75, BB 84
- チケット料金(税込)
- S席6,500円 A席4,000円 U29 A席2,000円*
*U29は公演当日に29歳以下の方ならどなたでもご利用いただけるチケットです。詳しくはチラシをご覧ください。 - チケット発売日
- 2019年1月12日(土)ウェブチケット:午前0時/電話:午前10時
- 友の会優先チケット発売日
- 2019年1月9日(水)ウェブチケット:午前0時/電話:午前10時
- チケットお取扱い
- 紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
(10時~18時/日・祝休) - チケットお取扱い
-
チケットぴあ(Pコード:137-843 セブンイレブン店頭購入方法)
ローソンチケット(Lコード:34728)
- お問合せ
- 紀尾井ホールチケットセンター tel:03-3237-0061(10時~18時/日祝休)
- 出演者プロフィール
-
-
ヴィルデ・フラング (ヴァイオリン) Vilde Frang, violin
1986年にノルウェーに生まれ、4歳でスズキメソードでヴァイオリンのレッスンを開始。10歳でノルウェー放送管と共演しコンチェルト・デビューを飾った。その2年後、12歳でマリス・ヤンソンスに認められ、オスロ・フィルのソリストに招かれている。
オスロのバラット・ドゥエ音楽研究所でヘニング・クラッゲルードに学び、その後ハンブルク音楽・演劇大学でコーリャ・ブラッハー、クロンベルク・アカデミーでアナ・チュマチェンコに師事。2007~11年にはボレッティ=ブイトーニ公益財団フェローシップに選ばれ、内田光子と共演を通じて薫陶を受ける。2003~2009年にはアンネ=ゾフィ・ムター財団から奨学金を得た。
2012年にスイス銀行ヤング・アーティスト・アワードを満場一致で授与され、ベルナルト・ハイティンク指揮のウィーン・フィル公演でシベリウスの協奏曲を弾いてルツェルン音楽祭にデビュー。翌2013年にはザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭に、また英国のプロムスではリサイタルとコンチェルトでもデビュー。2014年には夏のザルツブルク音楽祭、2015年にはプラハの春音楽祭にもデビューを果たした。
オーケストラとの共演では2007年にロンドン・フィルにデビュー。その他にもヨーロッパ室内管、スカラ・フィル、ロンドン響、コンセルトヘボウ管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、バイエルン放送響、パリ管、チューリヒ・トーンハレ管、サンクトペテルブルク・フィル、ロサンジェルス・フィル、クリーヴランド管、シドニー響、N響、東響、京都市響、都響などと共演。2016年5月にはラトル指揮でベルリン・フィルにもデビューした。
指揮者はヴァレリー・ゲルギエフ、ウラジーミル・アシュケナージ、マンフレート・ホーネック、マリス・ヤンソンス、ヘルベルト・ブロムシュテット、ダニエル・ハーディング、ウラジーミル・ユロフスキ、クリストフ・エッシェンバッハ、デイヴィッド・ジンマン、レナード・スラトキン、エサ=ペッカ・サロネン、ユーリ・テミルカーノフ、ジョナサン・ノット、パーヴォ・ヤルヴィらと共演を重ねている。
リサイタルでは、コンセルトヘボウ、ウィーン楽友協会、ウィグモアホール、ロイヤル・アルバートホール、チューリヒ・トーンハレ、ブリュッセル・ボザール、ルドルフィヌム、チャイコフスキーホールなど、さらにヴァンクーヴァー・リサイタルシリーズ、ボストン・セレブリティ・シリーズ、サンフランシスコ・パフォーマンシーズなどに出演している。カーネギーホールには2016年3月にデビューした。
2010年以来ワーナー・クラシックスの専属アーティストであり、アルバムはエジソン・クラシック・アワード、ドイツ・シャルプラッテン、ディアパゾン・ドール、グラモフォン賞など数々を受賞している。2017年に収録されたバルトークとエネスクのアルバムは2018年のディアパゾン・ドール年間最優秀アルバム賞(協奏曲部門)を受賞した。
使用楽器は1864年製ジャン=バティスト・ヴィヨーム。ヴィルデ・フラング (ヴァイオリン) Vilde Frang, violin
(C)Marco Borggreve
-
ミハイル・リフィッツ (ピアノ) Michail Lifits, piano
1982年ウズベキスタンのタシケント生まれ。16歳でドイツに移り、以来ハノーファー在住。カール=ハインツ・ケマリングとベルント・ゲツケの両教授に師事し、その後、イモラの国際ピアノ・アカデミー“巨匠との出会い”でボリス・ペトルシャンスキーに学ぶ。
2008/09年の第57回フェルッチョ・ブゾーニ・ピアノコンクールで優勝を飾り(彼の前年および翌年には第1位なし)、以来、カーネギーホールやベルリン・フィルハーモニー、ミュンヘン・ヘルクレスザール、ハンブルク・ライスハレ、ミラノ・サラ・ヴェルディ、チューリヒ・トーンハレ、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ブリュッセル・パレ・デ・ボーザールなどの世界的ホールで演奏を重ねている。
ソリストとしては、ベルリン・ドイツ響、ハーグ・フィル、モスクワ・ソロイスツ、ハノーファー NDR放送フィルなどに、またソロおよび室内楽でザルツブルク、ヴェルビエ、メクレンブルク=フォアポンメルン、ラインガウ、キシンゲンの夏、ベルゲン、グスタード、BBCプロムスなどの国際音楽祭や、またルール、ブレシア=ベルガモといった国際ピアノ音楽祭に招かれ、“色彩に溢れ、成熟した音”と高い評価を受けている。
録音ではデッカ・レーベルの専属アーティストとして活躍しており、2012年にモーツァルトのソナタや幻想曲、ロンドなどの作品を収録したデビュー・アルバムを発表。2015年にはシューベルトのピアノ作品全集の第1弾となるソナタ集(D894&845)を、2017年にはショスタコーヴィチの《24の前奏曲集》とピアノ五重奏曲(共演はシマノフスキ四重奏団)をリリースしている。
2014年から、スタインウェイ・アーティストを務めている。ミハイル・リフィッツ (ピアノ) Michail Lifits, piano
(C)Felix Broede
-