2021年、27歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝。同時に聴衆賞であるMusiq3賞ならびにCanvas-Klara賞も同時受賞した。またそれ以前に20歳で、スコットランド国際コンクールとヴィオッティ国際コンクールでも第1位に輝いている。
アムステルダムのコンセルトヘボウ、フィラルモニー・ド・パリ、ライプツィヒのゲヴァントハウス、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールなどの主要ホールや、ルール・ピアノ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭などに出演。ドネーヴ、ダウスゴー、ウルフらの指揮のもと、ベルギー国立管、ルクセンブルク・フィル、ロイヤル・スコティッシュ管、パリ室内管などと演奏するほか、室内楽でもデュメイやG.カピュソン、モディリアーニ弦楽四重奏団などと共演している。
自身が愛情を注ぐモーツァルト、ショパン、ブラームスの作品の演奏において定評を得る一方、現代音楽にも高い関心を寄せる。バクリの《ピアノ・ソナタ第3番》などの世界初演や、ボイル、アデスらの作品をリサイタル・プログラムに含めるなど、すでに幅広いレパートリーを築いている。
録音はAlphaレーベルと契約、グラモフォン誌などで受賞を重ねている。2021年10月には『ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番&ヘンデルの主題による変奏曲』をリリース。
パリのADAMIから「クラシック新人賞2017」を贈られ、現在、コラ財団、ゴエラン財団、財団「星を灯す者たち」の支援を受けている。
フルネルは故郷サルグミーヌでピアノを始めたのち、ストラスブール音楽院、ザールブリュッケン音楽大学で学んだ。同時にG.マグナンのもとで、現在もメンター(師)の一人として薫陶を受けている。また16歳でパリ国立音楽院に入学し、エンゲラー、リグット、デゼール、ダルベルトに師事。2016年9月から5年間はブリュッセルのエリーザベト王妃音楽学校でロルティとクユムジャンから指導を受けた。
https://jonathanfournel.com/
ジョナタン・フルネル(ピアノ)
Jonathan Fournel, piano
(C) Marco Borggreve