「紀尾井みらいシート」あるいは「こども招待」の応募方法などの詳細は、後日改めて発表します。
(2024年3月30日現在)
2025年1月21日(火) 開演:19時
主催:日本製鉄文化財団
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© Julien Mignot
イル・ポモドーロ(古楽オーケストラ)il pomo d’oro
2012年設立。事務局はチューリヒ、本拠地はイタリアに置く室内管弦楽団で、メンバーは古楽演奏の分野で最高の布陣を擁し、バロックおよび古典派のオペラと器楽作品のオーセンティックでダイナミックな解釈を特徴とする。
イル・ポモドーロという団体名は、1666年のアントニオ・チェスティのオペラからとられた。スペインのレオポルド1世とマルガリータ・テレサの結婚式の祝賀のために作曲された《イル・ポモドーロ(金のリンゴ)》は、24種もの異なる舞台デザイン、300人もの出演者によるバレエ、73,000発もの打上げ花火など、多数の特殊効果が施され、当時まだ歴史の浅かったオペラというジャンルの中で、最も高価かつ壮大な作品で、当時の王室宮廷をヨーロッパの文化的隆盛の頂点に君臨させた究極の作品とされている。
イル・ポモドーロは、ヨーロッパ中の有名なコンサートホールやフェスティヴァルに定期的にゲストとし招かれており、これまでに、指揮者のリッカルド・ミナーシ、マクシム・エメリャニチェフ、ステファノ・モンタナーリ、ヨルゴシュ・ペトル、エンリコ・オノフリ、フランチェスコ・コルティらと共演。歌手ではカウンターテナーのヤクブ・ユーゼフ・オルリンスキ、フランコ・ファジョーリ、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ、シャビエ・サバタ、メゾソプラノのアン・ハーレンベリ、ジョイス・ディドナート、ソプラノのフランチェスカ・アスプロモンテ、エミューケ・バラートなどのリサイタルに客演し、ディスクも制作している。
ディスコグラフィは、オペラではヘンデルの《アグリッピーナ》、《セルセ》(19年フランコ・アッビアッティ音楽批評家賞、20国際クラシック音楽賞)、《タメルラーノ》、《パルテノペ》、《オットーネ》、レオナルド・ヴィンチの《ウティカのカトーネ》、アレッサンドロ・ストラデッラの《ラ・ドリクレア》(2018/19ドイツ・シャルプラッテン批評賞)など。
器楽録音では、ミナーシとエメリャニチェフの指揮・独奏によるハイドンのヴァイオリン・チェンバロ協奏曲集およびエドガー・モローとのチェロ・アルバムは、ともに2016年にエコー・クラシック賞を受賞した。
イル・ポモドーロは、ギリシャの難民キャンプの子供たちに無料で音楽教育を提供する人道的プロジェクトであるギリシャ・エル・システマの公式大使も務めており、チャリティ・コンサートを行うとともに、ギリシャのさまざまな難民キャンプで定期的にエル・システマ・メソードによるワークショップや音楽レッスンを提供している。
コンサートマスターのZefira Valovaは、2015年以来さまざまなプロジェクトでオーケストラをリードしており、2016年からはエメリャニチェフが首席指揮者、2019年からはコルティが首席客演指揮者を務めている。
www.il-pomodoro.ch
© C.Doutre
フランチェスコ・コルティ(指揮、チェンバロ)Francesco Corti conductor & cembalo
イタリア アレッツォの音楽一家に生まれ、ヴェイナント・ヴァン・デ・ポルにオルガンと作曲を学んだのちチェンバロの道に進み、ジュネーヴでアルフォンソ・フェーディに、そしてアムステルダムでボブ・ファン・アスペレンに師事した。
2006年にライプツィヒで開催された第15回国際バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位、2007年にはブリュージュ国際古楽コンクールのチェンバロ部門で最高位(第2位)を受賞。
ソリストとしての活動では、欧州全域のみならず、アメリカ、メキシコ、日本、韓国、インドネシア、ニュージーランドでコンサートに登場。ザルツブルク音楽祭、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、ブレーメン音楽祭、ユトレヒト古楽フェスティバル、モンペリエ音楽祭などに招かれており、パリのサル・プレイエル、ブリュッセルのボザール、ウィーンのコンツェルトハウス、チューリヒのトーンハレ、ザルツブルクのモーツァルテウムおよびハウスエリーゼ・モーツァルト、アムステルダムのコンセルトヘボウなどの欧州主要ホールに登場。ザルツブルクのモーツァルト週間では、かつてモーツァルトが弾いたとされるオリジナルのフォルテピアノでの演奏会に繰り返し招かれている。
2007年には、マルク・ミンコフスキによってルーヴル宮音楽隊への参加を要請され、以来、チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者として常連メンバーに名を連ねる。
その他にもモーツァルテウム管弦楽団、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、ライプツィヒ・バロック・オーケストラ、オーケストラ・ダ・カメラ・ディマントヴァのコンサートでもソリストとして登場している。
古楽アンサンブルとの共演も多く、ル・コンセール・デ・ナシオン(サヴァール)、アンサンブル・ゼフィーロ(ベルナルディーニ)、ハルモニー・ユニヴェルセル(ドイター)、アンサンブル・エリマ(ガッリード)、レ・タラン・リリク(ルセ)、ラ・シンティラ(ペッシュ)とムジカ・アド・レヌム(ヴェンツ)などに招かれ、また通奏低音担当としてはロンドン交響楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団、モーツァルテウム管弦楽団、さらにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に出演している。
さらに近年指揮活動も行っており、バッハのブランデンブルク協奏曲をオランダ・バロック協会と共に欧州ツアーを成功させた(チェンバロ・ソロも担当)ほか、バッハのカンタータ・プログラムではルーヴル宮音楽隊を指揮して登場した。
録音は、彼の広い活動分野を反映して非常に多くのレーベルからリリースされている。
ソロ録音ではルイ・クープランの組曲集、バッハのパルティータ集などがある。
2016年、バーゼル・スコラ・カントルムのチェンバロ科教授に就任。バッハ・コレギウム・ジャパンの公演への参加、調布国際音楽祭への出演など日本での出演機会も増えている。
2018年には、イタリアのピリオド楽器オーケストラ イル・ポモドーロのゲスト常任指揮者に就任、2019年には彼らとバッハのチェンバロ協奏曲集を録音した。
http://www.francescocorti.com
© Koichi Miura
前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)Liliko Maeda flauto traverso
モダン・フルートを小出信也氏に師事。高校2年の時、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門1位入賞。その後バロック・フルートに転向し桐朋学園大学古楽器科に進学。オランダのデン・ハーグ王立音楽院の大学院修了。有田正広、バルトルド・クイケンの両氏に師事。1996年山梨古楽コンクールにて第1位入賞し、1999年ブルージュ国際古楽コンクールで2位入賞(フルートでは最高位)。
バッハ・コレギウム・ジャパン、ラ・フェート・ギャラント、オーケストラ・リベラ・クラシカ、ソフィオ・アルモニコなど、各種演奏団体のメンバーとして演奏・レコーディング活動をしているほか、 日本各地でしばしばリサイタルや室内楽コンサートを行っている。また2006年には単行本「フルート の肖像」を東京書籍より出版し、執筆活動にも力を入れている。現在、東京芸術大学、上野学園大学、沖縄県立芸術大学 非常勤講師。
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