主催公演
石川県立音楽堂 邦楽ホール
2025年10月12日(日) 14時00分
[響き合う和と洋]
日本製鉄紀尾井ホール&石川県立音楽堂 連携事業光-HIKARI-
歌舞伎俳優 中村壱太郎が誘う邦楽とクラシック音楽の世界
「光―HIKARI―」という言葉を目にした時、みなさんはどんなことを想像されますか?
私の脳内では「人と人、人と地域をつなぐ”光”」という言葉が連想され、
それが自分の中での講演テーマへと言語化されていきました。
人が集まるところにある”光”、演じ手と作り手が融合した時に生み出される”光”、
そんなことを考え、奥能登での体感を基に、美しく心に残る舞台を創り出したいと思います。
―――中村壱太郎
第一部(前半)は、長唄「月」のしっとりとした静けさの中、素踊りで開幕します。続いて2人のトークを挟み、復興への願いを込めて「あかるい家」からインスピレーションを受けた中村壱太郎が自らの振付で新作舞踊を披露します。
第二部(後半)は、チェンバロの曽根麻矢子とカウンターテナーの彌勒忠史の演奏で、本公演のテーマ「光」を通して見えてくる珠洲の人々の生活、その環境の豊かさ・美しさを表現します。演目の最後は、元の「越後獅子」は越後(新潟県)からやってきた青年が、獅子頭と太鼓を身につけ、大道芸を披露しながら故郷や妻を懐かしむ様子を踊りにしたもので、通常は一人で踊るものです。今回は「越後獅子協奏曲」として、女形の名手である中村壱太郎が女性の大道芸人に扮して、男の大道芸人と二人連れでの踊りとして創作、演奏にはすべての出演者が出揃って、まさに和と洋が響き合う、本公演でしか見られないユニークで楽しい舞台をお届けします。
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公演基本情報
日時 | 2025年10月12日(日) 14時00分 (開場:13時15分) |
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会場 | 石川県立音楽堂 邦楽ホール |
出演者 | 中村壱太郎、中村翫政(舞踊)、中島伽耶子(美術)、杵屋巳三郎、杵屋三七、杵屋巳三寿郎(唄)、今藤長龍郎、松永忠一郎、杵屋五三吉雄(三味線)、福原寛瑞(笛)、見目萌(太鼓)、彌勒忠史(カウンターテナー)、曽根麻矢子(チェンバロ) |
曲目 | 長唄 「月」 三世今藤長十郎作 立方 中村壱太郎 唄 杵屋巳三郎、杵屋三七、杵屋巳三寿郎 三味線 今藤長龍郎、松永忠一郎、杵屋五三吉雄 笛 福原寛瑞 トーク 中島伽耶子×中村壱太郎 舞踊「あかるい家」 山部泰嗣作調 立方 中村壱太郎 美術 中島伽耶子 朗読 彌勒忠史 笛 福原寛瑞 太鼓 見目萌 クープラン:恋のうぐいす チェンバロ 曽根麻矢子 G.F.ヘンデル:オンブラ・マイ・フ J. ダウランド:流れよ、わが涙/晴れても曇っても 武満徹:SONGS より「小さな空」 カウンターテナー 彌勒忠史 チェンバロ 曽根麻矢子 長唄「越後獅子協奏曲」 今藤長龍郎構成 立方 中村壱太郎、中村翫政 唄 杵屋巳三郎 歌 彌勒忠史 三味線 今藤長龍郎 チェンバロ 曽根麻矢子 笛 福原寛瑞 太鼓 見目萌 監修:徳丸吉彦 |
料金 (税込) |
全席指定 5,000円 U25 2,500円 |
発売日 | 2025年7月12日(土) 10時 |
協賛等 |
共催:一般財団法人石川県芸術文化協会 後援:北國新聞社 協力:日本製鉄株式会社 新潟支店 北陸営業所 |
主催 | 公益財団法人 石川県音楽文化振興事業団、公益財団法人 日本製鉄文化財団 |
問合せ先 | 公演内容のお問合せ先:公益財団法人日本製鉄文化財団 こちらのお問合せフォームをご利用ください。 チケットのお問合せ先:石川県立音楽堂チケットボックス Tel:076-232-8632 |
※料金はすべて消費税込みの金額です。
※出演者・曲目・曲順は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
※小学生のご鑑賞には保護者(成人)のご同伴をお願いします。
※乳幼児等未就学の方のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
※不測の事態で公演中止となる可能性がございます。その場合は当サイトにてお知らせいたします。
※発券時に所定の手数料がかかります。手数料はお支払方法により異なります。
※やむを得ない事情により公演中止となる場合には、チケットご購入者に券面表示金額にて払戻しいたします。公演中止以外での払戻しはいたしません。予めご了承ください。
※本公演は〔紀尾井ホールウェブチケット〕でのチケット取扱いはございません。
チケット
プレイガイド
窓口 | コード | 購入 |
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石川県立音楽堂チケットボックス | コード: - |
購入ページ
購入方法
電話予約:076-232-8632 |
チケットぴあ | コード: 535-081 |
購入ページ
セブン-イレブンでの 店頭購入方法 |
ローソンチケット | コード: 52214 | 購入ページ |
出演者プロフィール
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中村壱太郎
(なかむらかずたろう)
歌舞伎俳優
1990年生まれ。父は中村鴈治郎、祖父は同じく歌舞伎俳優・人間国宝の四世坂田藤十郎。母は日本舞踊吾妻流宗家の吾妻徳穂。1995年1月初代中村壱太郎を名のり初舞台。2014年日本舞踊の吾妻流七代目家元吾妻徳陽を襲名。2020年新感覚の歌舞伎とアートのコラボからなる配信公演「ART歌舞伎」を上演。海外公演にも精力的に参加をしている。映画「国宝」では吾妻徳陽の名で所作指導を勤める。2025年11月には「ART歌舞伎」初の劇場公演を行う予定。女方を中心に歌舞伎の舞台に精進しつつラジオやテレビなどにも活動の場を広げている。
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中島伽耶子
(なかしまかやこ)
美術作家
1990年京都生まれ。2020年に東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。物事を隔てる境界や壁を使い、空間と作品とが一体となる大規模なインスタレーション作品を展開している。主な展覧会に、「あ、共感とかじゃなくて。」東京都現代美術館(2023)、「TOKYO BIENNALE 2023」(2023)、第15回Shiseido art egg 中島伽耶子展「Hedgehogs」(2021)、「奥能登国際芸術祭2020+」(2021)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(2016)など。
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杵屋巳三郎
(きねやみさぶろう)
長唄 唄方
昭和42年東京都生まれ。人間国宝七世杵屋巳太郎(現・杵屋淨貢)、東音福田克也に師事。平成2年東京藝術大学邦楽科卒業。演奏会、舞踊会、歌舞伎公演等、様々な舞台に出演、海外公演も多数。同16年中村勘九郎名跡最後の舞踊公演立唄を勤めたほか、中村勘九郎、中村七之助舞踊公演、新春浅草歌舞伎等の立唄を勤める。長唄白風会主宰。長唄協会演奏委員、長唄東音会同人。国立劇場養成課講師。
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© ヒダキトモコ
今藤長龍郎
(いまふじちょうたつろう)
長唄 三味線方
昭和44年東京都生まれ。同54年今藤綾子(人間国宝)に入門。同60年今藤長龍郎の名を許される。平成3年東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業。同16年アテネオリンピックシンクロナイズドスイミング「ジャパニーズドール」三味線パート演奏。同17年ビクター伝統文化振興財団賞奨励賞受賞。同28年市川染五郎(現・幸四郎)ラスベガス歌舞伎公演「獅子王」作曲。長唄五韻会同人、現邦連会員、創邦21同人。国立音楽大学非常勤講師。
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彌勒忠史
(みろくただし)
カウンターテナー
平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(音楽部門)をカウンターテナーとして史上初めて受賞。
千葉大学卒業。同大学院修了。東京藝術大学卒業。
二期会・日生劇場オペラ『メデア』、佐渡裕指揮オペラ『夏の夜の夢』、市川海老蔵特別公演『源氏物語』などの舞台や、A.バッティストーニ指揮「カルミナ・ブラーナ」などオーケストラ・コンサート、更には「題名のない音楽会」「関ジャム完全燃SHOW」などテレビ番組にも多数出演する等幅広く活躍。近年ではF.ビオンディが音楽監督を務めたオペラ『シッラ』で演出を担い、2023年佐川吉男音楽賞/奨励賞受賞。
また、日本音楽コンクール、東京音楽コンクールなどの審査員も歴任している。
CD「No early music, No life?」(OMF/朝日新聞推薦盤)、また著作も「イタリア貴族養成講座」(集英社)、「裏声歌手のモンテヴェルディ偏愛主義」(アルテスパブリッシング)など多数。
国立音楽大学客員教授。日本大学芸術学部講師。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。
二期会会員
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曽根麻矢子
(そねまやこ)
チェンバロ
実力、人気ともに日本を代表するチェンバロ奏者。1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞後、故スコット・ロスに指導を受ける。
1991年には、エラート・レーベル初の日本人演奏家としてCDデビュー。以後イスラエル室内オーケストラの専属チェンバロ奏者、現代舞踊家とのコラボレーションなど多彩な活動を開始。国内でもリサイタル、室内楽と積極的に活動し、とりわけ、2003年~09年6年間12回にわたるJ.S.バッハ連続演奏会が注目を集め、2010~14年にも全12回のクープランとラモーのチェンバロ作品全曲演奏会を行い、好評を博した。
2018年、フランスでおこなわれたスカルラッティのソナタ全555曲を演奏するフェスティバル「スカルラッティ555」に出演。その模様はラジオフランスでも放送された。
2019年アサス城にて行われたスコット・ロス30周忌追悼コンサートに出演。
録音は「J.Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲」ほか14枚のソロCDをリリース。出光音楽賞、飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。
2011年より2018年まで「チェンバロ・フェスティバル in 東京」芸術監督を務めた。
2018年より「チェンバロを学ぼう!」シリーズを松本記念音楽迎賓館にてスタート。国内外の一流アーティストを招き、通奏低音やバロックダンスなどの多彩なテーマによる、演奏家ならではのレクチャーやマスタークラス等をプロデュースしている。
2020年秋より、HAKUJU HALLを舞台に、バッハの主要作品を数年間にわたって演奏するコンサートシリーズを行なっている。2025年、バッハ『パルティータ』の新アルバムが、avex classicsより発売予定。