主催公演
東京オペラシティコンサートホール
2026年9月12日(土) 14時00分
紀尾井ホール室内管弦楽団 第147回定期演奏会
ピノックの声楽付き作品、第3弾はバッハのこの上なく美しいモテットとブラームスが10年をかけた大作《ドイツ・レクイエム》による敬虔な世界を。
KCO首席指揮者トレヴァー・ピノックによる2026年度前半の定期演奏会では、2023年のメンデルスゾーン《讃歌》、2025年のモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》に続き、声楽を伴う作品をお届けいたします。今回取り上げるのは、ブラームスの大作《ドイツ・レクイエム》。この作品は、《讃歌》と同様に、旧約聖書および新約聖書のドイツ語章句を歌詞に用いており、シューマンおよびブラームス自身の母の追悼のために書かれたとされています。ソリストには、2019年《プルチネッラ》に出演した松井亜希と、第30回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞し、今回がKCOデビューとなる大西宇宙を迎えます。また、今回《ドイツ・レクイエム》に、バッハのモテット《来たれ、イエスよ、来たれ》を組み合わせます。この作品は葬儀のために書かれたとされ、バッハ作品の中でも特に美しく、甘美な雰囲気を湛えた名作です。両作品は休憩を挟まずに続けて演奏されます。いずれも、神への祈りと魂の平安を願う内容を持ち、ライプツィヒで初演されたという共通点も有しています。ピノックによる宗教作品演奏の真髄を、どうぞご堪能ください。
公演基本情報
| 日時 | 2026年9月12日(土) 14時00分 |
|---|---|
| 会場 | 東京オペラシティコンサートホール |
| 出演者 | トレヴァー・ピノック(指揮)、松井亜希(ソプラノ)、大西宇宙(バリトン)、東京オペラシンガーズ(合唱)、紀尾井ホール室内管弦楽団 |
| 曲目 | バッハ:モテット《来たれ、イエスよ、来たれ》BWV229 ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45 |
| 料金 (税込) |
◎4回セット券(第146回~第149回) ご予約はこちら▶特設ページへ S席 31,000円 A席 27,000円 B席 19,800円 ●1公演券(ウェブ先行販売あり) S席 10,000円 A席 9,000円 B席 7,000円 C席 4,000円 U29A席 3,500円 U29B席 2,500円 |
| 発売日 |
◎4回セット券:2026年1月16日(金)正午 ●1公演券:2026年4月24日(金)正午 ウェブ先行販売:2026年3月13日(金)正午 ~29日(日)23:59 ※先行は紀尾井ホールウェブチケットのみ |
| 協賛等 |
[特別協賛]三井不動産株式会社 [協賛]住友商事株式会社、三井物産株式会社、三菱商事株式会社 |
| 主催 | 公益財団法人 日本製鉄文化財団 |
※料金はすべて消費税込みの金額です。
※出演者・曲目・曲順は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
※小学生のご鑑賞には保護者(成人)のご同伴をお願いします。
※乳幼児等未就学のお客様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
※不測の事態で公演中止となる可能性がございます。その場合は当サイトにてお知らせいたします。
※発券時に所定の手数料がかかります。手数料はお支払方法により異なります。
※U29は公演当日に29歳以下の方を対象とする優待料金です。詳しくはこちらをご覧ください。
※各会員割引は1会員様4枚までとなります。
※会場販売の当日券は、各券種+500円となります(各種割引の適用外)。
※やむを得ない事情により公演中止となる場合には、チケットご購入者に券面表示金額にて払戻しいたします。公演中止以外での払戻しはいたしません。予めご了承ください。
出演者プロフィール
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トレヴァー・ピノック
(Trevor Pinnock)
首席指揮者
1946年英国カンタベリー生まれ。奨学金を得て王立音楽院でオルガンを、さらにチェンバロも学び、チェンバロ奏者としてアカデミー室内管等で活動を開始。学生時代にはガリヤード・トリオを結成し、1966年に同トリオでロンドン・デビュー、1968年にはチェンバロ奏者としてソロ・デビューした。1972年にガリヤード・トリオを発展させ、ピリオド楽器オーケストラ「イングリッシュ・コンサート」を創設。当初7名だった同楽団はすぐに発展拡大し、世界的名声を獲得した。2003年まで30年間にわたって同楽団を率いた後、活動の幅を広げるため勇退。以降は指揮、独奏、室内楽や数々の教育プロジェクトなどで活躍している。特に指揮者としては2011~2015年シーズンに首席客演指揮者を務めたモーツァルテウム管弦楽団をはじめ、ドイツ・カンマーフィル、ロス・フィル、ゲヴァントハウス管、コンセルトヘボウ管、フランス国立管、サンタ・チェチーリア管ほかに定期的に出演。2006年には自身の60歳の記念にヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルを創設。彼らと録音した《ブランデンブルク協奏曲》全曲のディスクは08年のグラモフォン・アワードに輝いた。2021年はポツダム室内アカデミーへの客演のほか、リトアニアのNžemė国際音楽祭でヘンデルの歌劇《アシスとガラテア》(ウェイク=ウォーカー/カント演出)、22年はフランドル歌劇場でモーツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》(ケースマイケル演出・振付)を指揮した。
2022/23シーズンは、これまでにボルツァーノ=トレント・ハイドン管(モーツァルト《レクイエム》)、ロイヤル・アカデミー・オペラ(ストラヴィンスキー 歌劇《放蕩児の遍歴》)、パリ室内管(ソリスト:レ・ヴァン・フランセ)、バーゼル室内管およびモーツァルテウム管(ともにソリスト:ピレシュ)、ポツダム室内アカデミー(ソリスト:ポディヨモフ)等を指揮し、さらにフランス国立管と6月(ソリスト:ピレシュ)と12月(ソリスト:ギル・シャハム)、2024年にはコンセルトヘボウ管との共演等を控えている。
また、2021年にはダニエル・ハーディングの後任として、イタリア・ピサの音楽祭「アニマ・ムンディ」(ジュゼッペ・シノーポリ創設)の音楽監督にも就任した。
録音での最新作は、バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻全曲(2021年録音)。次回作としてトマス・エーラー編曲の室内オーケストラ版 バッハ《パルティータ集》が今秋リリースされる予定。
1992年大英帝国勲章CBE、1998年フランス芸術文化勲章オフィシエ受章。紀尾井ホールには1995年にイングリッシュ・コンサートを率いて初登場。1995年に再び同コンビで、さらに1999年および2001年にはレイチェル・ポッジャーやジョナサン・マンソンらとのアンサンブルで出演した。紀尾井ホール室内管弦楽団には2004年の第46回定期演奏会でデビューし、12年第86回、16年第104回に再登場、さらに15年の創立20周年記念特別演奏会と20年の創立25周年記念特別演奏会も指揮した。2022年紀尾井ホール室内管弦楽団首席指揮者就任。 -
松井亜希
(Aki Matsui)
ソプラノ
岩手県出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院音楽研究科修士課程および博士後期課程修了、博士号取得。在学中にアカンサス音楽賞、同声会賞、三菱地所賞を受賞。日仏声楽コンクール優勝、日本ドイツリートコンクール優勝、文部科学大臣奨励賞、日本R.シュトラウス協会賞受賞、日本音楽コンクール(歌曲部門)入賞。大学在籍中にバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の声楽アンサンブルメンバーとして活動を開始以来、数多くの公演および録音に参加している。近年はBCJのソリストとしてステージに立つ機会に恵まれ、国内はもとより、アメリカ、ドイツ、スペイン、フランス、ベルギー、オランダ等海外公演でも絶賛されており、バッハ演奏に於いて国際的に高い評価を確立している。また、現代作品に意欲的に取り組む側面を持つほか、歌曲作品を自身のライフワークとして定期的にリサイタルを主宰するなど、幅広い時代の作品を多角的に取り上げる活動を行っている。オペラシティ財団主催リサイタルシリーズ《B→C》、東京・春・音楽祭、霧島国際音楽祭、調布国際音楽祭、NHK-BSクラシック倶楽部、NHK-FMリサイタル・ノヴァ、題名のない音楽会等出演。
紀尾井ホール室内管弦楽団には2015年の創立20周年記念特別演奏会にコーラスとして、2019年の第117回定期演奏会にソリストとして出演。 -
© Marco Borggreve
大西宇宙
(Takaoki Onishi)
バリトン
武蔵野音楽大学及び大学院修了。全日本学生音楽コンクール第一位およびイタリア声楽コンコルソ金賞・バリトン特賞を受賞後、IFACジュリアード音楽院声楽オーディションにて最優秀賞を受賞し、ジュリアード音楽院に入学。在学中は、《フィガロの結婚》《エフゲニー・オネーギン》《マタイ受難曲》など多くの公演に主要キャストとして抜擢されたほか、学内オーディションを経て、リンカーン・センターでリサイタル・デビューを飾った。卒業時には在学中の活躍を讃えられ、特別賞と奨学金を付与された。
アメリカのオペラ・インデックス、リチア・アルバネーゼ=プッチーニ国際コンクールなどのコンクールで第1位を獲得し、モントリール国際コンクールではファイナリスト、プレミエオペラ財団国際声楽コンクールで優勝し、同時にホロストフスキー記念特別賞を受賞。
2015年から3年間、シカゴ・リリック歌劇場ライアン・オペラ・センターに所属し、数多くの公演に出演。アメリカでのプロ・デビューとなった世界初演オペラ《Bel Canto》(ジミー・ロペス作曲)に神父アルゲダス役で出演。全米で放映され、新聞・クラシック雑誌で称賛された。 -
東京オペラシンガーズ
(Tokyo Opera Singers)
合唱
1992年、小澤征爾指揮、蜷川幸雄演出で話題を呼んだ《さまよえるオランダ人》の公演に際して、世界的水準のコーラスをという小澤氏の要請により、東京を中心に活躍する中堅、若手の声楽家によって組織された。当公演の合唱は圧倒的な成果を上げ、各方面から絶賛を受けた。その評価により同年、第1回サイトウ・キネン・フェスティバル松本《エディプス王》、バイエルン州立歌劇場日本公演《さまよえるオランダ人》に招かれ、再び高い評価を得た。翌1993年から活動は本格化し、サイトウ・キネン・フェスティバル(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)、東京・春・音楽祭等を活動の中心に置く他、ウィーン・フィル、シカゴ交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー、リヨン国立オペラ管弦楽団、バルセロナ交響楽団等の来日公演に出演、日本のクラシック界の活性化に貢献することとなった。海外での評価も高く、1999年エディンバラ音楽祭、2018年上海国際芸術祭、2019年上海交響楽団演奏会、2020年北京国際芸術祭「相約北京」に出演。