当財団では、2010年度より指揮研究員を置き、将来有望な若手指揮者の研鑽活動の一助となってまいりました。
2018年度からは育成・支援内容を一部改定し「若手指揮者育成支援制度」として、引き続き次世代を担う若手指揮者の育成と活動の支援を行っています。

2021年度合格者

鏑木蓉馬

鏑木蓉馬 Yoma Kaburagi

国立音楽大学卒業。上野学園大学研究生「指揮専門」修了。東京音楽大学指揮科で研鑽を積む。指揮を今村能、森垣桂一、大浦智弘、下野竜也、大河内雅彦、田代俊文、広上淳一の各氏に師事。阿部加奈子・夏田昌和両氏による日仏指揮法講座を受講。霧島国際音楽祭指揮マスタークラスにて高関健・下野竜也両氏の指導を受ける。イタリア・キッズフェスタ2019のオペラ公演《ジャンニ・スキッキ》にて副指揮者として河原忠之氏のアシスタントを務める。

栗原翼

栗原翼 Tsubasa Kurihara

東京音楽大学付属高等学校を卒業後、アムステルダム音楽院バストロンボーン科に留学。同音楽院を中退したのち指揮に転科。東京音楽大学指揮科を卒業。これまでにトロンボーンを新田幹男、Ben van Dijk、各氏に師事。指揮を広上淳一、加納明洋、三河正典、三原明人、増井信貴、各氏に師事。東京音楽大学有志弦楽合奏を指揮し、コー・ガブリエル・亀田氏(ミュンヘン音楽・演劇大学教授、ソリスト)と共演。また横浜国立大学管弦楽団を代理で指揮する。多摩ユースオーケストラ客演指揮者、横浜シティトロンボーンアンサンブル音楽監督。

小林雄太

小林雄太 Yuta Kobayashi

新潟県長岡市生まれ。中越高等学校を経て、給費奨学生として東京音楽大学指揮科に入学、2021年3月に卒業。第21回別府アルゲリッチ音楽祭2019、東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会等に鍵盤奏者として多くの演奏会へ出演。東京音楽大学創立111周年記念演奏会『指揮クラブ フレンドシップコンサート』にて、東京音楽大学特別編成オーケストラを指揮。また、ボリス・ベルキン、汐澤安彦、徳永二男の各氏による指揮公開マスタークラスを受講。これまでに指揮を広上淳一、田代俊文、増井信貴、三原明人、米津俊広、作曲を佐藤博、ピアノを野田清隆、腰塚賢二、齊藤淳子、打楽器を平子ひさえ、堀尾尚男の各氏に師事。現在、京都市ジュニアオーケストラ副指揮者。

松川創

松川創 So Matsukawa

1992年東京生まれ。3歳から「桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室」にてピアノとソルフェージュを学ぶ。筑波大学、同大学院を経て、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻を首席で卒業。卒業時に京都市長賞並びに京都音楽協会賞を受賞。これまでに指揮を増井信貴、下野竜也、小森康弘、鈴木竜哉の各氏に師事。また秋山和慶、尾高忠明、鄭致溶、佐渡裕、沼尻竜典の各氏から特別指導を受ける。2017年“MIN-ON Conductor’s Seminar in KOREA 2017”を受講。2019年“マスターズ・ブラス・ナゴヤ第4回定期演奏会”にて副指揮を務める。2017年、2019年、2020年とびわ湖ホールで行われた“沼尻竜典オペラ指揮者セミナー”の受講生に選抜され、大阪交響楽団とびわ湖ホール声楽アンサンブルを指揮。2020年度公益財団法人山田貞夫音楽財団指揮者オーディションにて山田貞夫音楽財団特選、音楽賞受賞。受賞者演奏会にてセントラル愛知交響楽団を指揮。

山上紘生

山上紘生 Koki Yamagami

宮崎県生まれ。4歳よりピアノを小倉貴久子氏、ヴァイオリンを向井理子氏、瀬戸瑶子氏のもとで学ぶ。埼玉県立浦和高等学校を経て東京藝術大学音楽学部指揮科に進学し、高関健氏、山下一史氏に師事。2017年6月パーヴォ・ヤルヴィ氏の指揮公開マスタークラスを受講。また、尾高忠明氏、角田鋼亮氏、ジョルト・ナジ氏、ラースロー・ティハニ氏のレッスンを受講する。在学中に「宮田亮平奨学金」、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、若杉弘メモリアル基金賞を受賞。現在同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程に在学中。

2021年度 募集要項 ※募集は締め切りました

応募資格

指揮者として活動を始めている音楽大学の学生・卒業生、または同等の知識・技能と経験を持つ方。30歳程度までを目安とします。

募集人員

1名

応募方法

以下の1~4を郵送で応募締切までに提出してください。

  1. エントリーシート[ダウンロード(PDF:128KB)
  2. 応募動機・将来の希望(A4用紙1枚、様式自由)
  3. 応募者が指揮している正面動画を記録した動画ファイル
    ※ 動画ファイルは、YouTube、Vimeo、Dropboxのいずれかにアップロードして、エントリーシートの所定欄に視聴およびダウンロードできるURLを指定してください。
  4. 選考料10,000円の銀行振込票

選考料

10,000円を応募の際に振込んでください。(前項4.)

振込口座

三菱UFJ銀行(0005) 麹町支店(616) 普通 1005111
<口座名義>ザイ)ニッポンセイテツブンカザイダン

応募締切

2021年1月18日(月)必着 ※募集は締め切りました

審査方法

  1. 一次審査
    応募書類・動画ファイルで審査します。
  2. 二次審査
    一次審査通過者を対象に実技・面接を行います。
    [日時]2021年3月15日(月)16時半以降(集合時間等は一次審査通過者に個別にお知らせします。)
    [場所]紀尾井ホール
    [実技審査課題曲]*2台ピアノによる・演奏箇所は当日指定
    ・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調《プラハ》第1、2楽章
    ・ベートーヴェン:《エグモント》序曲

送付先・お問合せ

公益財団法人 日本製鉄文化財団 「若手指揮者募集」係
〒102-0094東京都千代田区紀尾井町6番5号
tel:03-5276-4500(10:00~17:00/土日祝休)

「2021年度 若手指揮者育成支援制度」について

支援期間

2021年4月~2022年3月

審査員・指導者

高関 健、下野竜也、広上淳一(敬略称)

育成支援パートナー

東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団

育成支援の内容

  1. 紀尾井ホール室内管弦楽団の各公演に際してリハーサルから演奏会までの全期間にわたって、指揮者のアシスタント活動を通じて、指揮者としての多面的な素養を身に着けていただくよう支援します。指揮者の判断により、リハーサルでの試し振りなどの機会も得られる場合があります。
  2. 指揮者アシスタント活動に支障のない範囲で、事務局において、オーケストラ運営と公演制作の現場に触れ、オーケストラ公演に関わる様々な局面への理解を深められます。
  3. 指導者のレッスンについて、計画を立てて受講していただきます。
  4. 活動期間中の指揮活動および関連する研鑽活動について、3か月単位で報告書を提出していただきます。
  5. 紀尾井ホール室内管弦楽団の活動期以外には、オーケストラ公演に関する実地の研鑽を深められるよう、東京フィルハーモニー交響楽団および読売日本交響楽団のご協力により、リハーサル見学などの機会を活用できます。

支援金

6月末、9月末、12月末、翌年3月末に分けて、総額50万円を支援金として支給します。
若手指揮者育成・支援に関する実績のご紹介

日本製鉄文化財団は若手指揮者育成支援を目的として指揮研究員制度を2010年4月に発足しました。
2010年度は齋藤友香理氏、松村秀明氏の2名、2011年度は石﨑真弥奈氏、2012年度は再び原口祥司氏、平川範幸氏の2名、2013年度は秋山愛美氏、2015年度は大谷麻由美氏、林直之氏の2名が指揮研究員として活動してきました。
2010年度指揮研究員の齋藤友香理氏は、2013年にドレスデンに留学、その後2015年ブザンソン国際指揮コンクールでオーケストラ最優秀賞および聴衆賞を受賞。同じく松村秀明氏は、イタリアで開催された第11回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第3位に入賞。両氏ともに、各地のプロ・オーケストラで指揮活動を行い、高い評価を得ながら活躍の場をさらに広げています。
2011年度指揮研究員の石﨑真弥奈氏は、2012年第16回東京国際音楽コンクール〈指揮〉において、第1位から第3位なしの入選・聴衆賞を受賞、2017年第2回ニーノ・ロータ国際指揮コンクールで優勝しました。
2012年度指揮研究員の原口祥司氏は、ブダペストに留学してさらに研鑽を積み、2017年ブダペスト・ショルティ国際指揮コンクールで決勝ラウンドに進出しています。同じく平川範幸氏は2013年度から2年間東京シティ・フィルの指揮研究員を務め、現在、仙台フィルなどを中心としてその活動を展開しています。2013年度指揮研究員秋山愛美氏も各地での公演で活躍しています。
2014年度は該当者なし。2015年度の大谷麻由美氏は京都市響との公演に出演、林直之氏は2017年第1回ニーノ・ロータ国際コンクールでセミファイナリスト、同年2017年第1回ユーリ・シモノフ記念オーディテ・コンクール第3位・オーケストラ賞を獲得しました。
2017年度にオーケストラの体制を変更したのに伴い、2018年度からは「指揮研究員」を「若手指揮者育成・支援制度」と改称して内容を一部改め、次世代を担う若手指揮者に伸びやかに研鑽を積んでいただく機会を継続提供しています。
新制度となってからは2017、18年度は該当者なし、2019年度は 山上孝秋、山本亮の2名が合格。山上は下野竜也氏のアシスタントなどで活動、山本はコロナ禍でN響、東響、日本フィル、読響、都響党のメンバーがオーケストラとして集結した「若手指揮者のための試演会」に招かれるなど、ともにさらなる飛躍に向けて実力を蓄えているところです。20年度も該当者なしでしたが、この度の21年度は一挙5名の合格となりました。