若手指揮者育成支援制度
日本製鉄文化財団では、2010年度より指揮研究員を置き、将来有望な若手指揮者の研鑽活動の一助となってまいりました。
2018年度には育成・支援内容を一部改定し、「若手指揮者育成支援制度」として、引き続き次世代を担う若手指揮者の育成と活動の支援を継続しております。
2025年度対象者
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五島友朗(Tomoro Goshima)
東京音楽大学付属高等学校、同大学作曲指揮専攻(指揮)で音楽を学ぶ。指揮を広上淳一、田代俊文、増井信貴、三原明人、時任康文、ピアノを村上隆、チェロをドミトリー・フェイギンの各氏に師事。在学中に同大学名誉教授の汐澤安彦氏のマスタークラスを受講、薫陶を受ける。2021年~22年歌劇《渋沢平九郎》副指揮者、2022年静岡グランシップ「音楽の広場」副指揮者として公演を補佐した。 2022年~東京音楽大学指揮研究員。
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比嘉大毅(Daiki Higa)
沖縄県出身。沖縄県立開邦高等学校芸術科音楽コース卒業。大分県立芸術文化短期大学音楽科音楽総合コース並びに、同短期大学専攻科音楽専攻指揮コース卒業。これまでにテューバを稲嶺哲也氏に、指揮を森口真司氏に師事。在学中に下野竜也氏のマスタークラスを受講。大学内で「修了演奏会」などに出演する他、大分交響楽団でトレーナーとして活動する。また大分二期会においてオペラ公演の副指揮者、指揮者を務めた。
※掲載五十音順
制度概要
- 支援期間
- 2025年4月~2026年3月
- 審査員・指導者
- 高関 健、広上淳一、下野竜也、角田鋼亮(敬称略)
- 育成支援パートナー
- 東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
- 支援金
- 6月末、9月末、12月末、翌年3月末に分けて、総額50万円を支援金として支給します。
育成支援の内容
- 1.紀尾井ホール室内管弦楽団の各公演に際してリハーサルから演奏会までの全期間にわたって、指揮者のアシスタント活動を通じて、指揮者としての多面的な素養を身に着けていただくよう支援します。指揮者の判断により、リハーサルでの試し振りなどの機会も得られる場合があります。
- 2.指揮者アシスタント活動に支障のない範囲で、事務局において、オーケストラ運営と公演制作の現場に触れ、オーケストラ公演に関わる様々な局面への理解を深めていただきます。
- 3.指導者のレッスンについて、計画を立てて受講していただきます。
- 4.活動期間中の指揮活動および関連する研鑽活動について、3か月単位で報告書を提出していただきます。
- 5.紀尾井ホール室内管弦楽団の活動期以外には、オーケストラ公演に関する実地の研鑽を深められるよう、東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のご協力により、リハーサル見学などの機会を活用できます。
実績のご紹介
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2025
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3月に五島友朗、比嘉大毅 の2名を選出
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2024
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3月に佐藤秀義、福澤佑樹、丸田隼輝 各氏を選出
佐藤秀義
日本ヨハン・シュトラウス協会理事。各地公演で活躍中。
福澤佑樹
各地公演で活躍中。
丸田隼輝
各地公演で活躍中。
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2023
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高木玲音、吉崎理乃 両氏を選出
高木玲音
2023年6月『ヴィオラ・スペース2023 vol.31』にて指揮。2024年現在ベルリン留学中。
吉崎理乃
2024年第20回東京国際指揮者コンクールにて第3位ならびに特別賞・齋藤秀雄賞を受賞。2024年8月京都市交響楽団を指揮しデビュー。
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2022
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石井裕望氏を選出
石井裕望
各地公演で活躍中。
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2021
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鏑木蓉馬、栗原 翼、小林雄太、松川 創、山上紘生 各氏を選出
鏑木蓉馬
各地公演で活躍中。
栗原 翼
各地公演で活躍中。
小林雄太
2022年10月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団副指揮者。
2023年第58回ブザンソン国際指揮者コンクール本選出場。松川 創
2024年ブカレスト国立歌劇場主催第2回シルヴェストリ国際指揮者コンクールにて第2位。
山上紘生
2021年10月~23年9月東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団指揮研究員。
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2020
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該当者なし
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2019
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山上孝秋、山本 亮 両氏を選出
山上孝秋
2021年から新国立劇場バレエ団の副指揮者として《くるみ割り人形》《不思議の国のアリス》などの公演に参加。2022年9月広島ウインドオーケストラを指揮しデビュー。
山本亮
各地公演で活躍中。
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2018
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「指揮研究員」を「若手指揮者育成・支援制度」とし、育成・支援内容を一部改訂
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該当者なし
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2017
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該当者なし
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2016
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該当者なし
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2015
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大谷麻由美、林 直之 両氏を選出
大谷麻由美
京都市響との公演に出演。
林 直之
2017年第1回ニーノ・ロータ国際コンクールでセミファイナリスト。同年2017年第1回ユーリ・シモノフ記念オーディテ・コンクール第3位・オーケストラ賞を獲得。
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2013
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秋山愛美氏を選出
秋山愛美
各地での公演で活躍中。
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2012
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原口祥司、平川範幸 両氏を選出
原口祥司
ブダペストに留学してさらに研鑽を積み、2017年ブダペスト・ショルティ国際指揮コンクールで決勝ラウンドに進出。
平川範幸
2013年度から2年間東京シティ・フィルの指揮研究員を務め、現在、仙台フィルなどを中心としてその活動の場を広げている。
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2011
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石﨑真弥奈氏を選出
石﨑真弥奈
2012年第16回東京国際音楽コンクール<指揮>において、第1位から第3位なしの入選・聴衆賞を受賞。2017年第2回ニーノ・ロータ国際指揮コンクールで優勝。
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2010
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4月に指揮研究員制度を発足
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斎藤友香理、松村秀明 両氏を選出
齋藤友香理
ドレスデンに在住で、2015年ブザンソン国際式コンクールでオーケストラ最優秀賞を受賞。
松村秀明
イタリアで開催された第11回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第3位に入賞。各地プロ・オーケストラで指揮活動を行っている。
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2025年度募集要項
- 応募資格
指揮者として活動を始めている音楽大学の学生・卒業生、または同等の知識・技能と経験を持つ方。30歳程度までを目安とします。
- 募集人員
1名
- 選考料
10,000円を応募の際にお振込み下さい。
- 振込口座
三菱UFJ銀行(0005) 麹町支店(616) 普通 1005111
<口座名義>ザイ)ニッポンセイテツブンカザイダン- 応募締切
2024年1月16日(木)必着
- 応募方法
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以下の1~4を郵送で応募締切までに提出してください。1および2はPC入力推奨
1.エントリーシート[ダウンロード(PDF:128KB)]
2.志望動機・将来の希望(A4用紙1枚、様式自由)
3.応募者が指揮している正面動画を記録した動画ファイル ※ 動画ファイルは、YouTube、Vimeo、Dropboxのいずれかにアップロードして、エントリーシートの所定欄に視聴およびダウンロードできるURLを指定してください。またURLの数字およびアルファベットは判読しやすく記入してください(例:2とz、rとv、oとOなど)。
4.選考料10,000円の銀行振込票 - 審査方法
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【一次審査】
応募書類・動画ファイル(演奏作品は自由選択)で審査します。【二次審査】
一次審査通過者を対象に実技・面接を行います。
■日時:2025年2月4日(火)16時以降予定
(一次審査通過者に個別にお知らせします)
■場所:日本製鉄紀尾井ホール
■実技審査課題曲:*2台ピアノによる・演奏箇所は当日指定、エディション(出版社)は問わず
・ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》序曲
・メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調《スコットランド》第1、第3楽章 - 送付先
公益財団法人 日本製鉄文化財団 「若手指揮者募集」係
〒102-0094東京都千代田区紀尾井町6番5号- お問合せ
こちらのお問合せフォームをご利用ください(平日にご回答します)。
お急ぎの場合には代表電話03-5276-4500もご利用ください。