紀尾井ホール室内管弦楽団 2024年度定期演奏会

 2024年度紀尾井ホール室内管弦楽団定期演奏会をご案内します。4月の第138回では、2021年KCO初登場で大好評を博したアンデルシェフスキの再登場で始まり、第139回はピノックのシューマン《春》をメインにラトヴィアの名花の技巧が光るドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲、第140回は文学香る知的なプログラムでデュムソーの東京でのシンフォニーコンサート・デビューをお届けします。奇才・アルトシュテットのプロコフィエフも聴き逃がせません。
 そして本年度ラストを飾る第141回には、トレヴァー・ピノックの首席指揮者3年目の集大成として、KCO初の試みとなる演奏会形式によるオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》を上演いたします。どうぞご期待ください。
 

主催:日本製鉄文化財団
特別協賛: 三井不動産株式会社 
協賛:   住友商事株式会社   三井物産株式会社   三菱商事株式会社    (社名五十音順)

総合パンフレットのダウンロード(日本語版/PDF:12MB)

Kioi Hall Chamber Orchestra Tokyo Subscription Concerts 2024 – Concert Listing in English
紀尾井ホール室内管弦楽団2024年度定期演奏会



第138回定期演奏会

繊細で思慮に富むピアノが魅力のアンデルシェフスキ、ウィーンの夢あふれるコンチェルトで再登場

2024年4月19日(金)19時4月20日()14時

[指揮&ピアノ]ピョートル・アンデルシェフスキ
[曲目]グノー:小交響曲変ロ長調
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
    ルトスワフスキ:弦楽のための序曲
    ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15
[発売]2024年1月12日(金)正午
ピョートル・アンデルシェフスキ
ピョートル・アンデルシェフスキ
© Simon Fowler
第138回の聴きどころ

2024年度最初の定期演奏会はアンデルシェフスキの再登場で幕を開けます。大好評を得た前回同様、彼の弾き振りによるコンチェルト2曲と指揮なしによる2曲を演奏します。コンチェルトは、澄み切った抒情がひたすら美しいモーツァルトの第23番と、当時ウィーンに居を移し夢にあふれていたベートーヴェンの活力みなぎる第1番でアンデルシェフスキの魅力が花開く2曲です。指揮なしではアンデルシェフスキゆかりのフランスとポーランドの作品で、管楽合奏と弦楽合奏によるサウンドの多様さをお楽しみください。


第139回定期演奏会

ピノックの新鮮な解釈が冴えるロマン派のみずみずしい傑作3題

2024年6月21日(金)19時6月22日()14時

[指揮]トレヴァー・ピノック
[ヴァイオリン]クリスティーネ・バラナス[日本デビュー]
[曲目]ヴェーバー:歌劇《オイリアンテ》序曲
    ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 op.53
    シューマン:交響曲第1番変ロ長調《春》op.38
[発売]2024年3月22日(金)正午
トレヴァー・ピノック
トレヴァー・ピノック
© Gerard Collett

クリスティーネ・バラナス
© Sandra Vijandi
第139回の聴きどころ

首席指揮者ピノックの本年度1回目はロマン派名曲集です。就任してからこれまでの僅かな期間だけでもワーグナーやショパン、シューベルトなどロマン派レパートリーでもピノックの素晴らしさは折り紙付き。今回は颯爽として鮮やかなヴェーバーの《オイリアンテ》に、ラトヴィアの名花クリスティーネ・バラナスを独奏に迎えたドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲、そしてピノックが日本で初披露するシューマンをご用意しました。華やかな瑞々しい音楽で皆さまをお迎えします。


第140回定期演奏会

文学が香り、舞台を彷彿させる知的なプログラムでデュムソーが東京でのシンフォニーコンサートにデビューします

2024年9月20日(金)19時9月21日()14時

[指揮]ピエール・デュムソー
[チェロ]ニコラ・アルトシュテット
[曲目]ルーセル:交響的断章《蜘蛛の饗宴》op.17
    プロコフィエフ:交響的協奏曲ホ短調 op.125
    ビゼー:劇付随音楽《アルルの女》第1組曲・第2組曲
[発売]2024年5月24日(金)正午
ピエール・デュムソー
ピエール・デュムソー
© Edouard Brane
二コラ・アルトシュテット
二コラ・アルトシュテット
© Marco Borggreve
第140回の聴きどころ

パリ・オペラ座などで活躍を繰り広げているデュムソーが東京で初のシンフォニー・コンサートを指揮します。テーマは文学に基づく舞台用作品。ファーブルの『昆虫記』に想を得て書かれたルーセルの《蜘蛛の饗宴》はバレエのために、ドーデの同名小説に基づくビゼーの《アルルの女》は戯曲に付けられた音楽です。コンチェルトにはアルトシュテットを再び迎え、プロコフィエフの壮大な交響的協奏曲を。こちらにも《ロミオとジュリエット》の旋律が聴こえ、文学の香りを放ちます。


第141回定期演奏会

ピノックが首席指揮者3年目に集大成として贈るアンサンブル・オペラの傑作《コジ・ファン・トゥッテ》(演奏会形式)

2025年3月14日(金)18時3月16日()14時

[指揮]トレヴァー・ピノック

<キャスト>

[フィオルディリージ]マンディ・フレードリヒ(ソプラノ)
[ドラベッラ]湯川亜也子(メゾソプラノ)
[グリエルモ]コンスタンティン・クリメル(バリトン)
[フェッランド]マウロ・ペーター(テノール)
[デスピーナ]ラゥリーナ・ベンジューナイテ(ソプラノ)
[ドン・アルフォンソ]平野 和(バス・バリトン)

[通奏低音&声楽コーチ]ペドロ・ベリソ

[曲目]モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》K.588[演奏会形式/上演時間約3時間]

[発売]2024年9月13日(金)正午
トレヴァー・ピノック
トレヴァー・ピノック
© 三好英輔
マンディ・フリードリヒ
マンディ・フレードリヒ
© Steffi Henn
湯川亜也子
湯川亜也子
湯川亜也子
コンスタンティン・クリメル
© Fio Huber
マウロ・ペーター
マウロ・ペーター
© Christian Felber
ラゥリーナ・ベンジューナイテ
ラゥリーナ・ベンジューナイテ
© Ronan Collett
平野和
平野和
© 武藤章
ペドロ・ベリソ
ペドロ・ベリソ
© Marcel Lennartz
第141回の聴きどころ

KCOは楽団としての可能性を常に広げながら、「次はどんなものを聴かせてくれるだろう」と期待される存在となることを目指しています。
そこで今回は、ピノックの首席指揮者3年目を締めくくる定期にあたり、今回はKCOにとって初めての試みとなる演奏会形式によるオペラを取り上げることにしました。
《コジ・ファン・トゥッテ》は女の愛を試そうとする男たち、自由な恋愛に惹かれ浮気心をくすぐられる女たちの恋模様を描いたアンサンブル・オペラの傑作。ソリストにも登場人物それぞれの魅力を引き出す、最高の布陣を揃えました。バレンボイムやメータと共演するマンディ・フレードリヒ、バイエルン州立歌劇場のホープでユロフスキやヴァイグレに重用されるコンスタンティン・クリメル、平野和はウィーン・フォルクスオーパーの専属として活躍しています。さらに2023年のメンデルスゾーン・プログラムを歌うラゥリーナ・ベンジューナイテ、マウロ・ペーター、湯川亜也子が再び舞台に立ちます。

※出演者・曲目・演奏順は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。

各種チケット料金のご案内

 ●各公演 料金

  <1公演券(第141回を除く)> S席 8,800円 A席 7,800円 B席 5,800円 U29 A席 2,000円 B席 1,500円
  <1公演券【特別価格】(第141回)> S席 13,000円 A席 10,500円 B席 8,500円 U29 A席 4,500円 B席 3,500円


 ※U29は公演当日に29歳以下の方を対象とする優待料金です。詳しくはこちらをご覧ください。

 

総合パンフレットのダウンロードはこちら(PDF:12MB)


紀尾井ホール室内管弦楽団2024年度定期演奏会