2021年10月1日(金) 開演:19時
主催:日本製鉄文化財団
協賛:三菱商事株式会社
公演を楽しみにお待ちいただいたお客様には、心よりお詫び申し上げます。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
- オーボエのレジェンド、ホリガーのもとにKCOメンバーを含む国内外の名手が揃い踏み。管楽アンサンブルの醍醐味を最高のメンバーで堪能できる機会をどうぞお聴き逃しなく!
- オーボエと言えばハインツ・ホリガー。この世紀の天才は、この楽器のまごうことなきトップ奏者として世界を牽引し、半世紀以上経った今でも世界の音楽家たちからレジェンドとしてリスペクトされ続けています。さらにホリガーが驚異的なのは、オーボエだけでなく作曲も指揮をもこなす総合音楽家である点です。そのマルチ音楽家ホリガーが遂に紀尾井ホールに登場します。今回は、近年頻繁に共演を重ねている欧州の仲間に、紀尾井ホール室内管弦楽団のメンバーを中心とする日本のトップ奏者たちを加え、自作の二重奏やミニアチュールのようなクルターグ作品から管楽アンサンブルの中でも最大に近い九重奏で書かれた美しくチャーミングなグノーの《小交響曲》まで、幅広い管楽合奏の世界を聴かせてくれます。
豪華に揃った凄腕管楽器奏者たちによる華麗なテクニックとカラフルな音の色彩をご堪能ください。
- 出演者
- ハインツ・ホリガ―,マリー=リーゼ・シュプバッハ(Ob),フェーリクス・レングリ(Fl),金子平,山根孝司(Cl),ディエゴ・ケンナ,佐藤由起(Fg),日橋辰朗,勝俣泰(Hr)
- 曲目
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- モーツァルト:管楽セレナード第12番ハ短調 K.388 (384a)
Serenade (No. 12) in c minor for 2 oboes, 2 clarinets, 2 horns and 2 bassoons K. 388 (384a) - クルタ―グ:無伴奏フルート曲《イェレネテク(情景)》op.39
Kurtág György: Jelenetek op. 39 (Scenes) op. 39
I. Ballada, a: Ballada (ritmizáltabb lejegyzés)
II. Visszhangok - össze-vissza (Echos – kreuz und quer)
III. ...előkészületek, kísérletek egy örökmozgó létrehozására... (Vorbereitungen und Versuche für die Errichtung eines perpetuum mobile))
IV. Tétova vallomás (ein zaghaftes Geständnis)
V. Madárnyelven (in Vogelsprache)
VI. Tűnődve (nachdenklich)
VII. Vadul és szenvedélyesen (wild und leidenschaftlich)
VIII. Gyimesi emlék (Erinnerung aus Gyimes)
IX. Epilógus (...reveries d'un promeneur solitaire...) - レイハ(ライヒャ):2つのアンダンテとアダージョ~フルート、コーラングレ、クラリネット、ファゴット、ホルンのための
Antonín Rejcha (Anton Reicha): 2 Andante and an Adagio “pour le Cor Anglais” for flute, cor anglais, clarinet, horn and bassoon - ホリガー:オーボエとコーラングレのための4つの小品
Heinz Holliger: Four Pieces for oboe and English horn (2019/2020) - グノー:小交響曲変ロ長調
Charles Gounod: Petite Symphonie in B flat major for flute, 2 oboes, 2 clarinets, 2 horns and 2 bassoons
- モーツァルト:管楽セレナード第12番ハ短調 K.388 (384a)
- チケット料金(税込)
- S席 8,000円
A席 5,500円
ペアS席 15,000円(2席)
U29 A席 2,000円 -
※やむを得ない事情により公演中止となる場合には、チケット購入者へ券面表示金額にて払戻しいたします。手数料等の払戻しはございません。予めご了承ください。
※曲目は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
※小学生のご鑑賞には保護者(成人)のご同伴をお願いします。
※乳幼児等未就学のお客様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
- チケット発売日
2021年9月予定 ウェブチケットのみ取扱い 午前0時~- 友の会優先チケット発売日
2021年9月予定 ウェブチケットのみ取扱い 午前0時~- お問合せ
- 紀尾井ホールウェブチケット E-mail:webticket(at)kioi-hall.or.jp [(at)を半角の@に直してお送りください]
- 出演者プロフィール
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(C) Priska Ketterer
ハインツ・ホリガー(オーボエ)Heinz Holliger, oboe
オーボエ奏者、指揮者、作曲家。ハインツ・ホリガーは、現代の最も多彩で非凡な音楽家の一人といえるであろう。
彼は、ジュネーヴやミュンヘンの国際コンクールで優勝して後、すぐに5大陸の主要なコンサート・ホールで演奏し始めた無比の国際キャリアの持ち主である。作曲と演奏両方を追求することによって、彼は自分の楽器上での技術的な可能性を引き伸ばし、また、同時に現代音楽に深く傾倒している。現代を代表する作曲家達がホリガーのために作曲をしている。
指揮者としては、長年世界の主要なオーケストラや室内楽団と共演している。例えば、ベルリン・フィル、クリーブランド管、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィーン・フィル、チューリッヒ・トーンハレ管、スイス・ロマンド管、ローザンヌ室内管などがある。
作曲家としても国際的評価を得ており、作品は現在、ショット・ミュージック・インターナショナルからのみ出版されている。チューリッヒ・オペラで上演された彼が作曲をしたロバート・ヴァルサー作によるオペラ《白雪姫》は絶賛を博した。
わが国には、1990年代前半までは頻繁に来日していたが、その後、しばらく来日が途絶え2010年より再開、その後、2012年、2014年、2015年、2017年に来日。多岐に渡りその才能を披露した。
オーボエ奏者、指揮者、作曲家としてのホリガーのCDは、テルデック、フィリップス、ECMレーベルから発売されている。 -
(C) Mirjam Bollag Dondi
マリー=リーゼ・シュプバッハ(オーボエ、コーラングレ)Marie-Lise Schüpbach, oboe & cor anglais
チューリヒ生まれ。チューリヒ音楽院でマルセル・サイエとアンドレ・ラウルのもとでオーボエを学んだ後、フライブルク音楽大学に進み、ハインツ・ホリガーに師事。同大学を優秀な成績で卒業し、ケルン放送交響楽団に入団。1979年にソロ・イングリッシュホルン奏者としてミュンヘンのバイエルン放送交響楽団に入団。これまでにベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・フィルハーモニーに客演したほか、ルツェルン祝祭管弦楽団のメンバーを務めた。2008年、バイエルン放送交響楽団の楽員と共に室内楽フェスティバル「ErstKlassik am Sarnersee」を創設し、著名演奏家による秀逸なコンサートを提供している。
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フェーリクス・レングリ(フルート)Felix Renggli, flute
スイスのバーゼルに生まれる。フルートをゲルハルト・ヒルデンブラント、オーレル・ニコレ、ペーター=ルーカス・グラーフに師事した。バーゼル音楽院卒業後、ソロ・フルート奏者として数々のオーケストラと共演した。ソリスト、室内楽奏者としての多忙な演奏活動に加え、ヨーロッパ各地、南米、アメリカ、日本、韓国、中国でマスタークラスを開催して後進の指導に当たるほか、国際的な音楽祭に招かれ演奏している。オーボエ奏者で、指揮・作曲も手掛けるハインツ・ホリガーからは、定期的に行っている共演を通して、自らのコンサート・アーティストとしての活動に多大な影響を受けている。レングリのレパートリーは、「新しい音楽」(スイス・チェンバー・ソロイスツ、アンサンブル・コントレシャンとの多数の世界初演)から、古典派室内楽、独奏曲、そしてピリオド楽器で演奏する古楽にまで及ぶ。1994年からバーゼル音楽院のフルートと室内楽の教授を務めている。また、2004年から2014年までドイツのフライブルク音楽大学で教鞭を執った。
レングリはスイス初の全国的コンサートシリーズであり、2020年のスイス音楽賞を受賞した「スイス・チェンバー・コンサーツ」の3名の芸術監督の一人として、20年以上にわたり活躍している。
www.felixrenggli.com -
(C) ヒダキトモコ
金子 平(クラリネット)Taira Kaneko, clarinet
東京芸術大学を経て、独リューベック国立音楽大学院卒業。クラリネットを半田裕一、山本正治、村井祐児、ザビーネ・マイヤーの各氏に師事。日本音楽コンクール1位受賞。ミュンヘン国際音楽コンクール3位入賞。NHK FMリサイタル・ノヴァ、B→Cリサイタルシリーズ、木曽音楽祭に出演。現在、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー、読売日本交響楽団首席クラリネット奏者。
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山根孝司(クラリネット)Koji Yamane, clarinet
日本とベルギーでクラリネット、室内楽、作曲を学ぶ。ブリュッセルのアンサンブル・イクトゥス、パリのアンサンブル・アルテルナンスのクラリネット奏者を務め、ヨーロッパの多くの現代音楽祭で演奏した。現在はNHK交響楽団のクラリネット奏者、昭和音楽大学の講師。また、オーケストラ・リベラ・クラシカ等でピリオド楽器の演奏にも携わる。
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ディエゴ・ケンナ(ファゴット)Diego Chenna, bassoon
「ついにファゴットが主役となる時が訪れた……彼の音は温かく、豊かで、どこまでも広がっていく……レスター・ヤングの『優しい揺れ』をもったバスーン奏者だ」と評されるケンナはトリノ音楽院でメンジーニに、シュツットガルト音楽演劇大学でアッツォリーニに師事。在学中にアバドの招きによりルツェルン祝祭管弦楽団に参加。98年、フェルナンド・ジレ国際コンクールで第1位に輝き、ソリスト、室内楽奏者として活動を始める。ソリストとしてはヨーロッパ室内管弦楽団などと共演。室内楽奏者としてもホリガー、コパチンスカヤ等と共演、高い評価を得る。
現在フライブルク音楽大学で教授としてファゴットの指導にあたっている。 -
佐藤由起(ファゴット)Yuki Sato, bassoon
桐朋学園大学音楽学部卒業、シドニー大学大学院修了。ファゴットを浅野高暎、武井俊樹、吉田將、マシュー・ウィルキーの各氏に師事。宮崎国際音楽祭、セイジ・オザワ松本フェスティバル等に出演。第21回日本管打楽器コンクール第2位入賞。現在NHK交響楽団ファゴット奏者、東京芸術大学室内楽、洗足学園大学、桐朋学園大学非常勤講師。
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(C) ヒダキトモコ
日橋辰朗(ホルン)Tatsuo Nippashi, horn
東京音楽大学卒業。第26回日本管打楽器コンクール第1位、及び特別大賞を受賞。第80回日本音楽コンクール第1位、及び聴衆賞を受賞。2007~2011年小澤征爾音楽塾オーケストラメンバー。木曽音楽祭、東京・春・音楽祭に出演。2019年読響公演にてソリストを務める。マイスターミュージックよりCDをリリース。後藤照久、井手詩朗、水野信行の各氏に師事。日本フィルハーモニー交響楽団首席ホルン奏者を経て、現在、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。読売日本交響楽団首席ホルン奏者。国立音楽大学、東京音楽大学非常勤講師。
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勝俣 泰(ホルン)Yasushi Katsumata, horn
東京都出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学卒業。ホルンを有馬純晴、守山光三、千葉馨、松﨑裕、水野信行、ヨアヒム・ペルトゥルの各氏に師事。1998年よりサイトウ・キネン・オーケストラに加わり、以来毎夏の松本市にてのフェスティバルや、海外ツアーなどに参加している。1999年、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。2001年より文化庁派遣在外研修員として渡独、ロベルト・シューマン音楽大学にて最高位ディプロマを取得。帰国後、2006年よりNHK交響楽団団員。ジャパン・ホルン・クインテット メンバー。洗足学園音楽大学客員教授。東京音楽大学非常勤講師。水戸室内管弦楽団や各地の音楽祭にも度々出演している。
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