メッセージ
ギター界にまた、新しいスターが誕生しました。藤元高輝さんは、16歳の時に東京音大附属高校に入って来ましたが、もうその時点で既にギターを弾く能力は抜群でした。とにかく彼がギターを弾いている姿を見ると、どんなに難しい曲であろうと簡単に見えてしまうのです。それは教えられたものではなく、持って生まれた才能であり、本能的に出来てしまうのでしょう。その意味では無限の可能性を秘めたギタリストと言えます。どうか今の時点での彼の演奏を聴いて頂き、そしていろいろな経験を重ねることによって表現力がより深まって行く姿を長いスタンスで見守っていただきたく思います。 ギタリスト 荘村清志
弾いて、聴いて、書いて、読んで、語って、歌って。
24時間、音楽のことばかり考えている。藤元君は本当に、そういう奴です。
音楽が好きでたまらない。それは音楽家にとって、何にもましてかけがえのない資質なのだが、それゆえ彼は少年時代、いつも少し気の毒だった。その情熱を共感しうるだけの、同等の資質を持った仲間にはそうそう巡り合えない。傷口をなめ合う様にお互いの不足を肯定し合う、そんなぬるま湯の中に、決してじっとしていられないのだ。だから彼はいつも、自分より年上の、熟達した音楽家達の中へ飛び込んで行った。
より高いステージを目指す者には、自然にふさわしい場所が用意される。彼はそうやってこれからも、彼だけの前に延びる遙かな道をひたむきに進んで行くのだろう。どうかそのまま、まっすぐに歩んでください。そして皆さん、どうぞ彼のつむぎだす音を聞き漏らさぬよう。約束されて生まれた人間は、やっぱり存在するのです。 作曲家 植田 彰
今回の演奏する4人の作曲家たちがそれぞれ藤元高輝についてメッセージを寄せて語ってくれました。
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