紀尾井ホール室内管弦楽団 2021年度定期演奏会

首席指揮者ホーネックとのコラボレーション第2期最終年。
豊穣なる実りの時へ。
紀尾井ホール室内管弦楽団(KCO)では、2021年度定期演奏会を組むに当たり、これまで築いてきた多くの財産を大切にしながら、同時に次の時代を見据えたチャレンジを目論みました。ひとつは、これまでのプログラミングの流れを活かしつつ、これ以上ないほどにバラエティに富んだ曲目の数々です。それぞれの出演者のベストを引き出す曲目を選び抜いただけでなく、各回すべてにKCOにとって初めての作品を盛り込みました。その数は実に、全20曲中13曲にも上ります(内1曲はアジア初演)。また出演者の面でも、日本の音楽ファンの前に初登場となる第126回のデルフィーヌ・ガルーをはじめ、ホーネック以外の全員がKCOデビューとなります。

このように前を向いたフレッシュで、将来の発展につなげるための試みは、2020年に降りかかった禍事によって、芸術がいかに人々にとって必要かつ大切であるかを再認識させられたことへのアンサーでもあります。音楽がもたらすさまざまな歓びを、皆さまと会場でご一緒し続けられるよう願っています。

そして、首席指揮者ライナー・ホーネックとの歩みもいよいよ5年目、第2期目の最終年となりました。ホーネックとKCOがともに育んできた、その成果にご期待ください。

※7月にも定期演奏会を予定しておりましたが、延期となったオリンピックの日程と重なり、代替日程の調整も付かなかったため、2021年度は全4回で開催いたします。

2021年度定期演奏会パンフレット(PDF:3MB)



【内容変更】第126回定期演奏会

2021年5月21日(金)19:005月22日(土)14:00

[指揮]垣内悠希
[ヴァイオリン]玉井菜採
[曲目]【バレエ特集&ストラヴィンスキー没後50周年記念】
    モーツァルト:歌劇《イドメネオ》バレエ音楽~シャコンヌとパ・スール
    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調
    ストラヴィンスキー:ダンス・コンセルタント
    ストラヴィンスキー/シェーファー:バレエ音楽《火の鳥》室内オーケストラ版[日本初演]
[発売]紀尾井友の会・定期会員優先:2021年3月31日(水) 一般:4月3日(土)
垣内悠希
垣内悠希
© Jean Philippe Raibaud
玉井菜採
玉井菜採
© ヒダキトモコ


第127回定期演奏会

2021年9月17日(金)19:009月18日(土)14:00

[指揮・ヴァイオリン]ライナー・ホーネック
[曲目]ドヴォルザーク:管楽セレナード ニ短調 op.44, B77
    ブルックナー:弦楽五重奏曲ヘ長調 WAB112~アダージョ
    ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
ライナー・ホーネック
ライナー・ホーネック
© ヒダキトモコ
第127回のご紹介

2021年度にホーネックが指揮するひとつ目の定期演奏会は、昨年6月に予定されつつも、中止を余儀なくされた第122回のプログラムを丸ごと再現するリターン・マッチです。第116回定期演奏会と対を成すように、管楽、弦楽、オーケストラと、3曲すべて編成が大きく異なるものを並べました。前半はドヴォルザークらしい旋律美に溢れ、朗らかで活き活きと楽しいセレナード、続いてブルックナーの数少ない室内楽のひとつである弦楽五重奏曲から、第3楽章アダージョを弦楽合奏でお贈りします。ちなみにブルックナーにこの曲を書くように勧め、初演を手掛けたのは、ホーネックのウィーン・フィル・コンサートマスターの先輩ヨーゼフ・ヘルメスベルガーでした。コンサートの後半は第120回のベートーヴェンに続くホーネック自身の弾き振りによる大作ブラームスのヴァイオリン協奏曲! すべて同じ年(1878年)に書き始められた3つの作品の個性の差を、KCOの精妙な演奏で聴き比べてみてください。


第128回定期演奏会

2021年11月5日(金)19:0011月6日(土)14:00

[指揮・ピアノ]ピョートル・アンデルシェフスキ〔KCOデビュー〕
[曲目]プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調 op.25《古典交響曲》[指揮なし]
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
    ルトスワフスキ:室内オーケストラのための小組曲(1950年オリジナル版)[指揮なし]
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
ピョートル・アンデルシェフスキ
ピョートル・アンデルシェフスキ
© Simon Fowler
第128回のご紹介

鍵盤の詩人にして思索者アンデルシェフスキがKCOに初登場し、モーツァルトのピアノ協奏曲を弾き振りでお届けします。彼がKCOデビューに選んだのは、モーツァルトの27あるピアノ協奏曲のうち、2つしかない短調作品のひとつである第24番と、彼にとって日本初披露となる第12番の2曲。今回指揮者を置かず、彼が自ら弾き振りすることに拘ったのは、KCOのメンバーと室内楽のように一体となった音楽作りを求めたためです。コンサートではこの他、プロコフィエフとアンデルシェフスキの同郷の先輩作曲家であるルトスワフスキ作品もお聴きいただきますが、こちらは指揮なしで。2020年9月の第123回定期で聴衆をあっと言わせた指揮なしKCOの高いポテンシャルが、ここでもいかんなく発揮されるでしょう。


第129回定期演奏会

2022年2月11日(金・祝)18:002月12日(土)14:00

※2/11(金・祝)は開演時間が通常と異なります。ご注意ください。
[指揮・ヴァイオリン]ライナー・ホーネック(首席指揮者任期最終回)
[ソリスト]オリヴィエ・スタンキエーヴィチ(オーボエ)〔KCOデビュー〕
[曲目]バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV1060R
    モーツァルト:交響曲第36番ハ長調《リンツ》K.425
    R.シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調 AV144, TrV292
    ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
ライナー・ホーネック
ライナー・ホーネック
©ヒダキトモコ
オリヴィエ・スタンキエーヴィチ
オリヴィエ・スタンキーヴィチ
© Kaupo Kikkas
第129回の聴きどころ

2021年度最後の定期演奏会となる第129回は、同時にホーネックの首席指揮者第2期の最終回ともなります。彼と歩んできたこの5年間の集大成であるとともに、ホーネックへの感謝を込め、彼の本拠地ウィーンを代表する作曲家が生んだハ長調とニ長調の華やかな2つの傑作交響曲で豪華に飾りました。さらに、2016年に続くホーネック指揮によるリヒャルト・シュトラウス・シリーズとして、オーボエ協奏曲も。オーボエのソリストには、人選に厳しく、長らく空席を続けたロンドン交響楽団首席に、試用期間なしの高待遇で迎えられたスタンキエーヴィチを招きました。シュトラウスだけでなく、バッハのダブル・コンチェルトもお聴きいただきますが、こちらは2017年の千々岩とのBWV1043、19年2月BWV1041、同年9月のBWV1042に続く、ホーネックのバッハ協奏曲シリーズの完結篇となります。

※出演者・曲目・演奏順は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。

各種チケットのご案内

 

●2021年度 定期会員 料金<全4回分>
S席 30,000円 A席 26,000円 B席 18,800円


 

●各公演 料金<単券>
S席 8,800円 A席 7,800円 B席 5,800円
U29:A席 2,000円 B席 1,500円

U29は公演当日に29歳以下を対象とする割引料金です。詳しくはこちら